
トンネルを抜けて、車の窓を開ける
すとん、と 空気が胸におちて
なぜだか笑みがこぼれた
終わりの儀式
山の神にささげる気持ち
橋の袂で「またね」と彼女の手を握る
ガラス越しに 彼と言葉無く手を振り合う
傘をさし雪の中を歩いてゆく
前に挨拶は済んだけれど また会いたい人だっている
半年、何度も顔をあわせているのに
今日はじめて言葉を交わす人もいた
お世話になりました・・・
また来年
お元気でー・・
果たせないかもしれない
だけど精一杯の気持ちを 笑顔と言葉に
そんな約束が いくつも交わされて
山が閉ざされてゆく

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ** * *
やはり閉山の日の雰囲気は独特で
わざわざ出かけた甲斐がありました。
この一週間、気持ちがさわさわしていたけれど
これでようやく落ち着いた気がします。
遠く離れてしまう友人と一緒にお茶をしたり
郵便局に最後のハガキを出しにいったり
10日前に挨拶に行ったとき
「閉山祭もでかけたら?」といってくれた人がいたので
またまたご挨拶に。
話ができなかった人もたくさんけど、半年一緒に仕事したんだから
言葉は今更いらないよね~とか
釜トンネルの門番さんとも「お世話になりました~」
「ご苦労様でした~」って言葉を交わして。
雪が降って、寒かったけどこころはほかほか。
大正池ですこししんみりしましたが
せっかくなので乗鞍高原の温泉でまったり。
その後は松本の知り合いのお店でご飯をいただいて
暖炉の火のそばでこれまたまったり。
松本を出たのが10時半でした。
途中、姥捨SAで少し千曲の夜景を眺めて
明日からの暮らしを思ったりしました。
今シーズンの上高地は終わりましたが
ここから物語を作っていきます。
